衰退日記 ~衰退する日本を生き抜け~

日本の衰退の原因と対処法を考えるブログです。ネトウヨは閲覧禁止。

「親日」、「反日」は馬鹿の言葉

一時期からよく聞くようになった言葉、「親日」と「反日」。

私はこの言葉を使う人間を基本的に信用しない。

これは人間を思考停止させる馬鹿の言葉だと思うからだ。

 

しかし、マスメディアなどでも世界を親日国と反日国に分けて考える思考法がかなり定着してきているようだ。

だから、日本人の世界観は貧相だし、日本外交がうまくいかないわけだと思う。

 

まず、100%の親日国や100%の反日国など存在しない。

一人の人間の中にだって日本のここが好き、日本のここが嫌いというものがあるはずだ。

ましてや数千万、数億もの人口のいる国を単純に「親日」「反日」で分けることなど不可能だ。

そして、「親日」「反日」という時の「日」が何を指しているのかもはっきりさせないまま議論されていることが問題だ。

「日」は日本政府なのか、日本人なのか、日本文化なのか、日本製品なのか、それによって全く意味が変わる。

例えば、日本のことなんてロクに知らないし興味もない外国人が日本製の車が好きならそれだけで「親日」になるのか。

日本のアニメは大好きだけど、日本政府のことが嫌いならそれだけで「反日」になるのか。

親日」「反日」の「日」とは何だ。

それを定義しないままこの言葉だけが一人歩きし、それによって外交政策が動いたりしている。

だから今の日本はダメなのだ。

 

結局のところ、「親日」とか「反日」なんてものは、日本人が頭の中で思い描いているイメージにすぎない。

そういう議論を好む輩に限って一回も海外に行ったこともなければ、外国人の知り合いもいない。

逆に言えば、知らないからこそ、好き勝手に自分の思い込みを相手に投影させることができるのだろう。

 

こんなネトウヨ理論に振り回されている日本の将来は暗いだろう。