世襲政治家は悪である
世襲政治家という馬鹿げた人々がこの国の主導権を握っている。
世襲でなければ政治家になれないのなら、それは貴族制と変わらない。
民主主義ではない。
日本人の多くは北朝鮮の三代世襲を笑うが、世襲の天皇制を抱えた日本も目」糞鼻糞だろう。
「天皇は象徴だから!」と反論する人もいるかもしれないが、北朝鮮の指導者だってあの国の象徴である。
何よりも天皇だけでなく政治的権力を握る政治家たちも世襲が多いのである。
日本は北朝鮮を笑えないだろう。
世襲の何が悪いかと言えば、実力の伴わない人間でも政治家になれてしまうことだろう。
生まれた時からちやほやされて育ったお坊ちゃまが、ただ「政治家の子どもだから」という理由で政治家になれるのなら、政治家は最も無能が集まる世界になるだろう。
今の世襲政治家に比べれば、そのへんのサラリーマンの方がはるかに様々な試練を経て能力を磨いているだろう。
(サラリーマンは少なくとも大学受験や就活といった試練を経ているはずである。今の世襲政治家はその程度の試練も経ていない者が少なくない)
世襲政治家が増えた時点で日本の政治の劣化は明らかである。
衰退はやむをえない。
ネトウヨは怒るかもしれないが、安倍や菅に比べれば韓国の文在寅大統領の方がはるかに優秀である。安倍や菅が絶対に合格できないような難しい試験を勝ち抜いて弁護士になり、民主化闘争という激しい政治闘争を経て政治家になっているのである。
政治に対する覚悟も違えば、能力も違うだろう。
韓国は辞めた大統領が必ず逮捕されるといって日本人は笑うが、韓国の大統領は辞めた後に逮捕されることも覚悟のうえで大統領になっているのである。
国会で嘘をついても逃げ隠れようとしている首相しか持てない国の人間としては、それだけの覚悟を持った指導者を持てる国がうらやましい。