ウイグルやチベットの人権問題をとやかく言うネトウヨほどアイヌや沖縄の人権を無視する
2008年の北京オリンピックあたりからネトウヨや保守系の連中が、中国を叩くためにウイグル問題やチベット問題を取り上げるようになった。
以前からその問題を知っていた私としては「何を今さら」としか思わなかった。
チベットやウイグルに対する人権抑圧は最近始まったものではなく、すでに何十年もの歴史がある。
今、それを批判する人々は何故かつては何も言ってなかったのか?
それは中国を叩きたいがためにウイグル・チベット問題を持ち出しているだけで、中国の少数民族の人権について本気で考えているわけではないからだ。
アメリカは中国の人権問題をとやかく言う前に自国の黒人問題を何とかすべきだし、日本だって沖縄の基地反対運動やアイヌ文化を抑圧し続けてきた問題を何とかすべきである。
チベットやウイグルのことを言いたがるネトウヨに限って、日本が沖縄やアイヌに対しておこなってきた人権抑圧・文化抹殺を黙殺したがる。
チベットやウイグルではいまだにチベット語やウイグル語を話せる人々がたくさん残っているが、今の北海道にアイヌ語を話せる人々がどれだけ残っているのか?
ほぼゼロであろう。
それはつまり、中国よりも日本の方が少数民族の文化を激しく抹殺した動かぬ証拠ではないか?
他国の人権問題を外交カードに使うような輩は例外なくゲスである。
他国を批判するより先に自国の人権問題を何とかしろ。
自国の人権問題を放置し続けるアメリカも日本も、例外なく衰退するだろう。