衰退日記 ~衰退する日本を生き抜け~

日本の衰退の原因と対処法を考えるブログです。ネトウヨは閲覧禁止。

日本が衰退した原因を書いておく

日本で生活していると、日本が衰退した原因がよく見えてくる。

 

日本が衰退した原因について、今思いつくものをいくつか書いてみよう。

 

(1)合理的根拠のない慣行や伝統などを維持するためにエネルギーを使い過ぎている

 

日本社会は理不尽で不合理な慣行の塊だ。

「常識」という名の謎の慣習が墨守され、それを維持するために膨大なエネルギーを投入している。

そのような合理的根拠のない伝統の最たるものが「天皇制」だと思うが、かつて日本はそれを守るために数百万の国民を死においやった。

人間の命よりも合理的根拠のない慣行や伝統を維持することの方が日本人にとっては大事なのだ。

世界中から見れば日本は理不尽な慣習を維持するために国民に理不尽な犠牲を強い続ける未開部族のように見えるだろう。

 

(2)「協調性」とか「空気を読む」ことが重視され、現状を打破するような新しい考えを潰す風潮

 

日本社会で最も重視される能力は上の人に逆らわず、周囲に溶け込んで生きていく処世術だ。

空気を読まずに日本社会の現状を変革していくような考え方を持つ人間は「協調性が無い」だの「KY」などと呼ばれ、社会から排除される。

こうして(1)のように理不尽な慣行や伝統は何ら批判されることなく生き残る。

 

(3)明らかに問題が起こっているにもかかわらず現在のやり方をいつまで経っても改めずに突き進む姿勢

 

現在のコロナ対策などが典型的だが、明らかに現在の手法ではうまくいっていないのに、それを認めず、現状を変えないまま放置している。

PCR検査をしなければ市中感染が広がって大変なことになる」と1年くらいずっと言われ続けているのにいまだにPCR検査を十分におこなえる態勢を整えていない。

コロナ対策は氷山の一角である。日本社会でこれと同じことはいくらでもある。

 

(4)他国を馬鹿にしたり、過去の栄光にすがることで現在の日本の問題点から目を背ける現実逃避的態度

 

東日本大震災以降、明らかに中国・韓国を馬鹿にし、「日本すごい」を強調する言説が増えた。

これはかつてはネットの中だけで起こっていたことだが、震災以後はテレビや雑誌・書籍などでもそういう風潮が強まっている。

書店に行けば、ネトウヨ的書籍を見かけることが増えた。

しかし、中国や韓国をいくら馬鹿にしたところで現在の日本の問題点が消えてなくなるわけではない。

むしろ現在の自分たちの問題が見えなくなり、改善の道が遠ざかるだけである。

このような風潮がやまない間は、日本が再び浮上していくことはないだろう。

 

ここで挙げた(1)~(4)の現象は最近になって突然生まれたものではなく、昔からずっとあったものである。

しかし、かつての日本、少なくとも2000年代まではこれらの問題を批判し、正していこうとする姿勢があった。

日本社会の理不尽な慣習や伝統に対する批判は今よりしやすかったし(今のように「日本から出ていけ」なんて言われなかった)、日本の物よりも外国の物の方が良ければそれをどんどん取り込もうとする動きはあったし、近隣諸国を馬鹿にする言説は公式的にはやりづらかった(ネトウヨ的な言説が今ほど一般化していなかった)。

 

(1)~(4)の風潮は2000年代を過ぎて日本の衰退、中国・韓国の発展が明確になってから強まった。

つまり、日本は衰退したから、(1)~(4)の風潮が強まり、それによってさらに衰退するという「衰退の悪循環」に入ってしまったのである。

では、衰退を止めるにはどうすればいいのか?

それは上記(1)~(4)の風潮を改め、日本の衰退を謙虚に認め、問題点を一つずつ改めていくことである。

 

とはいえ、筆者は今の日本社会にそれができるとは思っていない。

日本は今後も(1)~(4)の風潮をさらに強めて没落していくだろう。

 

だからこそ、「日本は沈んでも、自分は沈まない」という強い意志を持つことがこれからの日本人には必須になるだろう。