何で「将来の夢」って職業ばかりなのだろう?
「将来の夢って何?」と聞かれてすぐに答えられる子供ではなかった。
何故なら、「野球選手」とか「料理人」とか「パン屋さん」みたいな職業につくことをそもそも望んでいなかったから。
どんな仕事でもいい部分もあれば悪い部分もある。
その仕事のいい部分だけを見て、その仕事に就きたいと感じることがあまりなかった。
そもそも仕事なんかしたいと思ったことがなかった。
今でも思う。
どうして「将来の夢」という質問の答えはいつも職業なのか。
「自由に生きたい」とは昔から考えていた。
しかし、それではこの質問の答えとしては不適切らしい。
なりたい仕事を持たなければ夢を持ったことにならない日本社会の在り方に違和感があった。
今私は仕事を持っている。
一度も自分がなりたいと思ったことのない仕事だ。
でもそれでいいと思っている。
仕事はあくまでも収入を得るための手段でしかない。
本当にやりたいことはその収入を得ることで実現するものだ。
職業を通じて夢を実現できる人は幸せだ。
しかし、それができるのは一握りの限られた人たちだけだと思う。
私のように子供のころからなりたいと思っていた仕事の無い人間は、
仕事を通じて得た収入で夢を叶えるために動くべきだ。
「自由に生きたい」
その夢を実現するためにはお金が必要だ。
だから今は一度もなりたいと思ったことのない仕事を黙々と続ける。