働き過ぎて滅びる国、日本
日本人は勤勉だ。たしかにそう思う。
ある時期まで日本人はたくさん働くことで国を豊かにしてきた。
しかしながら、今の日本は働き過ぎて衰退してきている。
日本の生産性の低さは有名である。
何故そうなったのか?
それは、必要のない仕事で忙しくなっているからだ。
例えば、コンビニ店員で考えてみよう。
コンビニ店員の仕事はコンビニ内の商品を売ることである。
しかし、コンビニの機能は次第に広がり、何故かコンビニで公共料金の払い込みができたり、宅配便の受け取りができたりする。
これは非常に便利な機能で私もたびたび利用させてもらっている。
しかし、コンビニ店員としてはどうか?
安い時給で働かされているにもかかわらず、やらなければいけない業務はどんどん増えていく。
割に合わない労働の無限地獄だ。
しかも「サービスが悪い」だの「店員の愛想が悪い」だの訳のわからない理由でクレームをつけてくる客がいる。
そんな連中の相手をするのがコンビニ店員の仕事だろうか?
そんなこんなでコンビニ店員の仕事は無限に増えていくにもかかわらず「コンビニ内の商品を売る」という最重要な仕事の生産性が上がるわけもなく、たくさん働いてもあまり儲からないという蟻地獄に陥っている。
これはコンビニ店員だけでなく、他の業種でもあてはまる。
日本人は労働の質を上げて労働力を高く売る方に能力を使わず、労働の範囲を広げて労働力を安く売ることばかりを熱心にやっている。
そのために労働量は増えながらも売り上げは上がらないという労働力の薄利多売地獄に陥っている。
こんな国では生産性など永遠に上がることはないだろう。